老若男女問わずに人気のレジャー行事である潮干狩りですが、よく獲れるとして話題に上がる場所の多くは太平洋側にあります。
では日本海側では潮干狩りは出来ないのでしょうか?
そこで今回は、
- なぜ日本海側で潮干狩りが行えないのか
- 干満差が少ない原因はなぜか
- 日本海側でも潮干狩りができるスポットがあるのか
という項目を深掘りしていこうと思います♪
それでは早速見ていきましょう。
潮干狩りが日本海側で行われない理由は?
潮干狩りが日本海側で行われないとされる理由は、大きく分けて2つあります。
- 干潮と満潮の差があまりないため、潮干狩りに適した水位まで潮が引きづらい
- 海水温が太平洋側に比べて低い
では順番に説明しますね。
1.干潮と満潮の差があまりないため、潮干狩りに適した水位まで潮が引きづらい
そもそも潮干狩りができる仕組みは、普段は海底2m〜5mほどに生息している貝が、干潮の前後に潮が引いて地上に現れた時に貝が獲れるというものです。
しかし日本海側の浜辺では、この干潮で潮が引くことが少なく、潮干狩りに適していないと言われている1番の要因となっています。
日本海側の海岸は、浅瀬から少し離れるだけで急に深くなる地形が多いのが特徴です。
ですので潮が多少引いたとしても、貝がいる砂が地上に現れる場所が少ないので潮干狩りに向いていないのです。
2.海水温が太平洋側に比べて低い
日本海側は岩場が多いので波が荒く、海水温も低いので安全面でも潮干狩りに向いてないとされています。
海水温が低いと貝の動きも鈍くなり、貝は砂に深く潜る傾向にあります。
日本海側で干満差が少ないのはなぜ?
干潮と満潮は、月・太陽・地球の引力の影響で、基本的に1日に2回水位が大きく変化するタイミングが生まれます。
日本海側の浅瀬は入り組んでいる場所が多いので、満潮干潮関係なく水の出口であるような地形がないため、水位の変化が少ないのです。
日本海側で水位が上がってきた時に、水が太平洋側に流れ込む入り口が小さく入り組んでいるので、そこで水が留まってしまうのです。
そのため、海水の逃げ道がなくなるため干潮が起きづらいのです。
また太平洋側は隣国がないので、大海原が広がっています。
しかし日本海側は中国や韓国などがあり、海峡が存在する為さらに水の動きが制限されているので干満差が起きづらくなるのも一つの理由です。
太平洋側では満潮時と干潮時の差は平均2mありますが、日本海側では平均0.4mしか差ありません。
ちなみに日本で最も大きな干満が起きるのは、九州の有明湾で最大で6mも干満が起きます。
ムツゴロウで有名ですよね。
日本海側で潮干狩りができるところはある?
干満差がない中日本海側で潮干狩りができるスポットは少なからず存在します。
- 石川県羽昨市 千里浜
- 島根県安来市 飯梨川河口
- 兵庫県姫路市 的形海水浴場
上記の3つが、日本海側の潮干狩り場として有名な場所です。
中でも石川県羽昨市にある千里浜海岸は、8kmも続くとても大きい海岸です。
日本海に面している海岸の中で一番干満差があり、潮干狩りがしやすいのです♪
新潟県や富山県は魚介類の捕獲量が多くて有名ですが、貝は収穫できません。
まとめ:潮干狩りが日本海側で行われない理由は?潮干狩り出来るところはある?
まとめると、
- 日本海側で潮干狩りが行われない理由は2つ
- 干潮と満潮の差があまりないため、潮干狩りに適した水位まで潮が引きづらい
- 海水温が太平洋側に比べて低い
- 日本海側は干満差が少ないのは、日本海側の海岸の地形的に水位の変化が少ないから
- 日本海側で潮干狩りができるところは
・石川県羽昨市 千里浜
・島根県安来市 飯梨川河口
・兵庫県姫路市 的形海水浴場
日本海側で潮干狩りが行われない理由は、干満差がないほとんどないということが一番の理由でした。
浅瀬ができづらく、潮干狩りをするスポットが限られてしまいます。
それでも日本海側で、潮干狩りができるところは少なからず存在します。
ぜひ、一度お出かけしてみてくださいね。
【参考】